未来工業
未来工業は電気設備資材、管材等の製造・販売などを行う岐阜県の会社(http://www.mirai.co.jp/)。
「日本で1番休みが多い上場企業」として有名です。
ゴールデンウイークが11日間、夏休みは10日間、正月休みは20日間など1年間の休みは140日程度。とても上場企業とは思えません・・・
他にも
- 就業時間は朝8時30分〜午後4時45分
- 残業なし
- 育児休業は3年間
- それでいて給与は地域水準では上位クラス
などこれでもかと社員の労働環境を整えています。
それでいて売上高約250億円、経常利益率が10%以上というのは驚異的。
創業者の山田昭男さんは言います。
「(競合は)世界ブランドの松下電工などゴマンとある。それなのに、こっちは生意気にも休んでばかりだから、お客さんは腹を立てる。休みが多いと生産が注文に追いつかない。やはりお客さんに逃げられる。これでは会社がやばい(危ない)と、社員は不安になる」
「勤務時間内で、能率や生産性を上げ、競争力を確保しようと必死になります。世界的にも高学歴な日本の労働者なら、それくらいは自覚し、対策も考えるでしょう。神頼みじゃないが、社員頼みです。うちの社員なら、それぐらいのことはやってしまうはずと」
こういうのって頭では理解できても、実際にその通りに経営するのは本当に難しいところ。ここらへんは山田昭男さんが元々演劇団体出身というところなどが影響しているのでしょうか・・・
この経営手法を参考にしようと、未来工業には日本中から中小企業が視察に訪れます。また、韓国の企業が日本を視察する際に選んだのも「トヨタ」と「未来工業」の2社とのこと。
他にも「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」禁止、「アンチ成果主義」など大企業では考えられないようなユニークな社内ルールが並びますので、興味があるひとは下記の記事なんかも参考にしてください。
⇒管理をやめ部下を信用すれば会社は伸びる(JB PRESS)
⇒社員にはアメを、ムチはいらない(JB PRESS)
サニーサイドアップ
日本に数多くのPR会社がある中で、異彩を放った活動をしているのが株式会社サニーサイドアップ(http://www.ssu.co.jp/)。
PRを中心とするマーケティング戦略立案やイベントの企画・実施、スポーツ選手・アーティストや文化人などのマネジメント業務などを行っている会社です。
元サッカー日本代表の中田英寿さんのマネジメントをしている会社として聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
他にも
など錚々たる人たちのマネジメント・プロモーションを手がけています。
賛否両論を巻き起こした「ホワイトバンドプロジェクト」も手がけたのも実はサニーサイドアップ。
あとは2002W杯でトルコ代表のイルハン選手が大ブームになりましたが、この大ブームを巻き起こしたのもサニーサイドアップです。
このように彼らは「たのしい騒ぎを起こす」というコンセプトに対し、忠実に活動しているように思います。自分達の仕事を「ムーブメント製造業」と言うのも納得ですね。
一緒に社会的な流行やブームを作り出したいという方には向いている会社だと思います。
【参考】次原悦子社長のインタビュー記事
ビービット
インターネット業界で面白い会社と言えば、創造力豊かなクリエイティブ集団が多いのですが、そういった会社と一味違うのが株式会社ビービット(http://www.bebit.co.jp/)。
「知的な頭脳集団」という言葉が当てはまるコンサルティングファームです。
ビービットの事業は企業のマーケティング戦略立案を支援するというものですが、独自なのがその手法。
認知心理学や人間工学を駆使しながらユーザ心理を追及し、それぞれのユーザに適したウェブサイトを構築します。
調査手法を見てもユーザビリティテストやアイトラッキング調査と科学的な感じがしますね。
そうやってビービットが手掛けたウェブサイトは
- 三井住友銀行 住宅ローン →10倍
- カメラのキタムラ 売り上げ高 →2倍
- ライフネット生命保険 資料請求数→約1.9倍
といったように非常に高い実績を残しています。
東大・京大といったエリート大学出身の社員がほとんどということで、就職するのは高いハードルがありそうですが、頭を使う知的な仕事がしたいという人は挑戦する価値はあるのではないでしょうか。
バスキュール
現在WEBの世界で最も魅力的なプロモーションを行っている会社と言ってすぐに思いつくのがバスキュール(http://www.bascule.co.jp/)。
正直マーケティングとかプロモーションとかに興味がある人は電通や博報堂よりよっぽどバスキュールに行ったほうが楽しい仕事ができるような気がします(独断と偏見です。悪しからず)
バスキュールが手がけたプロモーションで最も有名なのが、恐らくAXE(ユニリーバの男性用フレグランススプレー)でしょうか。
スペシャルサイトで予約すると、美女からモーニングコールが掛かってくるという大掛かりな仕掛けをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とにかく僕はWEBとリアルの世界をこうも結びつける発想があるのかと衝撃を受けました。
TVCMの影響が大きかったのは事実ですが、このプロモーションもAXEが日本中の男子の誰もが知るような製品となることに一役買いました。
他にもバスキュールさんは魔球ロワイヤルといった独自の世界観を持った面白コンテンツを制作しています。
自社サイトも当然ながら遊び心満載のすごいサイトになっています。(個人的に日本で一番オススメな企業サイトのような気がします)
どこまで新卒採用に力を入れているのかは分かりませんが、クリエイティブなマーケティングをしたいという方は一度調べてみて損はないと思います。
チームラボ
スーパー技術者集団と言って思いつくのが、チームラボ(http://www.team-lab.com/)
既成の価値の破壊と新たな価値の創造を行い、日本から世界へテクノロジーと文化を発信し続けることを使命としている会社です。
これまでの実績としても
など独自のサービスを次々と打ち出しています。
その活動はこういったITサービスの開発に留まらず、最新のデジタルを利用した芸術作品の制作にまで及びます。
これらの作品はニューヨークやフランス、イタリアなどで高い評価を受けており、まさに日本を代表するクリエイティブ集団と言って良いでしょう。
社長の猪子さんはかなりぶっ飛んだ人の様子。
「役員なんて価値がない。経営、戦略も関係なし。唯一重要なのは、超ヤバイものを作ること。それができるのはテクノロジー(情報技術)とクリエーティビティ(文化的創造性)=手の動く専門人だ」
とありますが、とても社長のインタビュー記事とは思えません。(インタビュー記事はこちら)
実際チームラボでは売り上げ計画も利益計画もなく、役員会さえ開かれていないそうです。
一風どころか完全に変わっている会社ですが、技術を大切にしている姿勢にはとても共感できます。
「ものづくり」に興味がある方にはもってこいの会社だと思います。
面白法人カヤック
まず面白い会社として一番最初に思いつく会社と言って良さそうなのが面白法人カヤック(http://www.kayac.com/)。
本社が鎌倉というだけで面白い雰囲気が漂いますよね〜。
業種としては「Web制作」になるようですが、ものづくりの会社として認知されています。
会社名に「面白法人」とあるように、この会社の活動方針はとにかく面白いかどうか。
- 絵の面積で価格が決定する測り売りサイト「ART-Meter」
- 1アイデアを100円で購入できる「元気玉」
- 建築家とのマッチング、注文住宅のコミュニティサイト「HOUSECO」
- ものづくりをみんなで共有するコミュニティサイト「dododay」
などユニークなサービスラインアップが並びます。
日本BtoB広告賞金賞、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」とかクリエイティブ系の受賞暦も立派なもの。
もちろん面白法人ですから、社内制度も面白いものばかり。
- サイコロの出た目の数で給与の一部が決まる「サイコロ給」
- 年に2〜3ヶ月海外にオフィスを借りてそこで仕事をする「旅する支社」制度
- 休みを週1〜3日の間から選択できる「週休3日」制度
など数え上げればきりがありません。
本当にこれでもかと色々やっているので、興味を持った方は一度サイトに遊びに行ってみてください。ウェブサイトも毎日デザインが変わるので普通に楽しめます。
とにかく楽しんでものづくりをしたいと言う人にはオススメの会社です。