伊那食品工業
伊那食品工業は長野県伊那市にある「寒天」を専門にした食品会社。(http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/index2.html)
売上高は159億円(2008年)と中小企業の域を出ませんが、48年連続で増収増益を続け、しかも経常利益率は10%と食品業界では極めて高い数字を誇ります。
その経営手腕を参考にしようとトヨタなどの大企業が視察に来るほどの会社です。
「寒天」という地味な成熟商品では、新しい市場を開拓することが必須。
伊那食品工業は利益の10%をR&D(研究開発)に投資し、新商品の開発を行っています。その結果生まれたの1000種類を超える商品と60件以上の特許。
有名なところでは以下のような商品が上げられます。
- イナゲル(寒天に別の天然素材をブレンドし、耐熱・耐酸性・粘性などを用途に合わせて調整したもの)
- ウルトラ寒天(固まりにくい寒天。介護食などに利用される)
そんな伊那食品工業の社是は「いい会社をつくりましょう」。
この社是に基づき、伊那食品工業では
など様々な施策が用意されています。
会社経営の目的を「社員を幸せにすること」と言い切るのが創業者で取締役会長の塚越寛氏。
塚越寛氏はインタビュー記事で以下のように答えています。
「売り上げや利益は社員を幸せにする手段に過ぎない。会社の成長とは『前よりもよくなった』と社員が感じること」
「きざな言い方だが、社員全体の幸福度の総和が大きくなっていくことが当社の成長なのだ。」
【参考】
職種も「研究開発」や「製造管理」、「営業」・「事務」など幅広く募集されてますので、経営方針に共感し、一緒に良い会社を作っていきたいという方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。