平成建設
株式会社平成建設は 静岡県沼津市に本社を置く建設会社(http://www.heiseikensetu.co.jp/)。
東大、京大、早稲田、慶應などの一流大学を卒業した学生が「大工になりたい」と集まるまさにエリート大工集団です。
平成建設の一番の特徴は「職人集団内製システム」。
建築業界では、営業・施工管理以外の工程をアウトソーシング(外注)し、現場作業員を自社で抱えないのが一般的です。
それに対し、平成建設では設計から施工、保守などの主要な工程のほとんどを自社の社員で行うという独自のシステムを構築しています。
社長の秋元久雄氏はインタビュー記事でこの「職人集団内製システム」を以下のように説明しています。
「ブツブツに細切れされた作業を行う下請け会社の現場作業員が見ているのは元請けの顔色ばかり。顧客が誰なのかを把握せずに、ものづくりなど出来るわけがない」
「腕の良い大工の数が毎年2万人のペースで減り続け、1980年に98万人いた大工が今後10年で30万人台まで減少するといわれている。木の文化、家を建てる技術がこの先、失われることは目に見えているのに、業界では大手を含め、目先の利益に追われ、誰も手を打とうとしない。」
「結局、自分でやるしかないと、腹をくくって平成元年に「職人集団内製システム」を立ち上げようと創業したわけです。」
【参考】
→社長のインタビュー記事①
→社長のインタビュー記事②
日本のものづくりを考え、「大卒大工1000人の職人集団を目指す」という社長の意気込みは相当なもの。
「建設業界に興味がある」、「伝統的なものづくりに興味がある」という方は一度調べてみてはいかがでしょうか。